化学名を〝炭酸水素ナトリウム〟(重炭酸ソーダ)といい、汚れ落としや食品添加物として使用される成分です。熱を加えると炭酸ガスを発生する性質があることから、この性質を利用したものが〝ベーキングパウダー〟などの製品です。重曹は水に溶けるとアルカリ性になりますが、pH値は8.2程度で洗濯に効果のあるアルカリのpH値(9.0~10.5程度)には及ばないため、洗濯には向いていません。

重曹でおとせる汚れ

重曹重曹はアルカリ性の性質があり、酸性の汚れやタンパク質の成分を分解することができます。粉末状のまま使用することで研磨効果があるため、油性の汚れの混ざった鍋の焦げ付きなどをおとすのに適しています。重曹は体に無害な成分であることから、食器類やステンレスボトルなどの直接手の届かない部分の洗浄などを安全に行うことができます。また、皮脂を中和する作用もあることから、靴やサンダルなどに粉を直接塗りつけることで酸性の皮脂汚れを中和し、ニオイを除去する効果もあり、その他酸性の汚れ(冷蔵庫・生ごみなど)にも作用し、消臭する働きがあります。アルカリ成分が雑菌などの細胞膜(タンパク質)を分解するため、除菌・抗菌にも効果的です。





重曹でおとせない汚れ

重曹のアルカリ成分はある程度の油脂の汚れ、タンパク質の汚れには作用しますが、よごれの程度のひどいものには作用が不十分である場合があります。そのような場合にはアルカリ濃度の高い洗浄剤を使用する必要があります。また、重曹はアルカリ性であるため、同じアルカリ性の性質のある汚れや匂い(トイレのアンモニア臭など)には効きめがありません。

その他の活用法いろいろ

重曹うがい◎重曹うがい・・・口内の汚れは食べ物のカスや歯垢など酸性の汚れが多いことから、重曹によって中和し、洗浄する効果が高いと言えます。うがいに使用する際は重曹3gに対して水500ml(ペットボトルに溶かすと便利)を加え、口に含んで30秒ほどすすぐことで口内を洗浄することがでできます。フッ素などの抗菌成分は体に害になるという意見もあることから、最近では体に無害な重曹を使って口内洗浄する人が増えているようです。

◎シルバーアクセサリ磨きに・・・シルバーのアクセサリの黒ずみの原因である酸性の汚れの成分を中和することでシルバーをもとの輝きにもどす効果があります。

◎肉を柔らかくする・・・重曹はタンパク質を分解する作用があることから肉を重曹水(重曹を水にとかしたもの)に漬け込んでおくことで肉を柔らかくすることができます。