漂白化学名を〝過炭酸ナトリウム〟といい、漂白・殺菌効果に優れた成分として洗濯用洗剤などに配合されています。(単体としても薬局などで販売しています)
漂白剤には酸素系漂白剤と塩素系漂白剤がありますが、酸素系漂白剤は汚れによる黄ばみなどの色素沈着にのみ化学反応することから衣類自体の色素はおとさない漂白剤として衣類用に使用されます。
過炭酸ナトリウムは40~50℃のお湯に溶かすことで最も効果が高く、一定の時間が経過するとアルカリ性の無毒な液体となるため、体への害がすくないとされています。

漂白のしくみとは?

酸素系漂白剤の成分に含まれるのが〝過酸化水素〟です。この物質は水に溶けると活性酸素を発生させ、黄ばみなどの汚れの成分にくっついて〝酸化〟させることで汚れと結合し、取り除く作用があることから、それによって衣服の黄ばみを取り除いたり、衣服そのものの色合いを鮮明にすることができます。





殺菌のしくみとは?

液体洗剤過炭酸ナトリウムは水に溶けると強いアルカリ性の性質になります。アルカリ性の成分は酸性の性質をもつ動物性のタンパク質を溶かす作用があり、菌の細胞膜(タンパク質)を溶かすため、殺菌、除菌効果が高いとされています。液体の酸素系漂白剤の場合には粉末タイプとは逆の酸性の性質があり、酸による同様の殺菌・除菌効果があります。

使用上の注意点

酸素系漂白剤を使用するとアルカリ性の液による〝タンパク質の分解〟効果が強まるため、動物性タンパクで出来ている繊維(シルク・ウールなど)の洗濯・除菌には適していません。また、過炭酸ナトリウムはステンレス以外の金属に反応する性質があるため、金属製のボタンやファスナーなどが使用されている衣服に使用する際には注意が必要です。
なお、同じ酸素系漂白剤でも液体のものは〝酸性〟の成分(過酸化水素水)でできているため、動物性の繊維にも使用することができます。

衣類に塩素系が使えない理由

塩素系の漂白剤には〝次亜塩素酸ナトリウム〟という成分が使われており、強いアルカリ性の性質によって除菌・殺菌・漂白する効果がありますが、酸素系よりも作用が強く、衣類そのものの色素や繊維を分解してしまうため、衣類に使用すると色が変わってしまったり繊維がもろくなることがあるため、洗濯用にはあまり使用されません。
ただし、カビによって黒ずみが残ってしまった綿素材の白物衣類などには部分的に使用することによって短時間で漂白できるといった効果もあり、使用法によっては使用可能であると言えます。